RYAN, Shibuya

2016

RYAN, Shibuya

SOBAYA / 2016

手打ち蕎麦をテーマにした店舗デザインの依頼をうけました。リクエストは料理人の動きが店全体で感じられ、和の空間でありながら色気のある雰囲気にしたいということ。
角地に位置した「雷庵」は、和食レストランには珍しく全面がガラスで外から店内がよく見えます。その個性をいかした、他にはない空間にしようと考えました。
料理人を表情の違う2つのカウンターで囲み、キッチンを舞台として据えました。メインカウンターには密度のある杉を使い、その向こうの手さばきを眺めながら食事ができます。もう一方のカウンターは落ち着いた色に染色したミズナラで板幅を最大に生かし、バーカウンターとしながらも、端には席を向かい合わせにつくりました。
この舞台を中心に配置した円形のハイバックベンチやテーブル席はカウンターに近く、活気を感じられながらも大きな窓を背に落ち着きが生まれます。
雷庵のメインイメージである蕎麦打ちの場所はガラスで仕切り、DJブースのような特別感もありつつ、小部屋全体をメインカウンターと同じ杉で空間に馴染むようにしました。
舞台、照明、客席。この3つのバランスが躍動を感じる興奮と、素材のもつ落ち着きのバランスをとり、大人が昼からしっぽりできる、新しい東京の蕎麦屋になってくれたらと思います。

インテリアデザイン
所  在  地: 東京・渋谷
竣  工  年: 2016
床  面  積: 173㎡
住     所: 東京都渋谷区渋谷 1-4-13 渋谷董友ビル1F